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赤ちゃんに歩行器はいつから使う?本当はよくない?デメリットもあるの?

著者:ままのて編集部

  • 歩行器でよちよちと歩く赤ちゃんの姿はとってもかわいいものですが、赤ちゃんに歩行器はよくないという意見も聞かれます。赤ちゃんの歩行器にはメリットとデメリットがあり、使用する際は注意が必要です。ここでは、赤ちゃんの歩行器の使用時期、使用する際の注意点について解説します。


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    赤ちゃんの歩行器とは

    歩行器は昔からある赤ちゃんの育児アイテムのひとつです。赤ちゃんの身体を取り囲むようにテーブルがついた椅子のような形のもので、足の部分に4個以上の車輪がついています。赤ちゃんは、椅子の部分に腰かけて足を延ばすと、床をけって自分で移動することができます。


    以前は、歩行器は赤ちゃんの歩行をサポートし、歩行の練習になるものと考えられていました。しかし、実際に足腰をしっかり使うわけではないので歩行の練習には役に立たないというのが現在の考え方です。

    一方で、歩行器に赤ちゃんを座らせると、赤ちゃんの目線が高くなったり、自分で好きなところに移動できたりすることから、機嫌良くひとり遊びしてくれることも多いようです。現在は、テーブルがついた歩行器や、おもちゃのついた歩行器など、いろいろなタイプのものが販売されています。赤ちゃんに歩行器を使いたいという場合には、発達をサポートするものとしてではなく、短時間赤ちゃんを遊ばせるためのおもちゃとして、大人の目が届くときに使用しましょう。


    赤ちゃんの歩行器はいつから使ってよい?

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    赤ちゃんが歩行器使ってもよい時期はひとりでお座りができるようになってきたらといわれています。赤ちゃんがひとりでお座りできるのは、首がすわり、腰もだいぶしっかりすわってきた証拠です。

    販売されている歩行器には対象月齢が記載されており、おおむね生後7ヶ月~生後15ヶ月となっています。ただし対象月齢であっても、まだ腰がすわっていないうちは使用を避けましょう。


    赤ちゃんの歩行器は本当はよくない?デメリットは?

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    ケガや事故の危険性

    歩行器の一番のデメリットは、赤ちゃんがケガをするリスクが高いことでしょう。東京都の調査では、赤ちゃんが歩行器で移動する際に加速してしまうことや、段差や配線コードによる転倒、赤ちゃんが乗り降りする際の事故があげられています(※1)。

    そのため、日本では消費者庁が転倒・転落などの事故例があると報告していて、常に見守れる環境での使用を心がけるよう注意喚起しています(※2)。さらにカナダでは、乳児の事故原因になるとして2004年から販売を禁止していて、中古品の販売も禁止されています。

    アメリカでも、CPSC(アメリカ合衆国消費者製品安全委員会)によると、2005年時点で赤ちゃん用歩行器やベビージャンパーで、約3000件の乳幼児の事故が発生しているそうです(※3)。そのため1997年より安全性強化のための製品規格を導入しています。しかし現在も事故発生数が多く、赤ちゃんが階段などから落下した場合に歩行器に入っているとより大きな事故につながる可能性が高いことから、AAP(アメリカ小児科学会)は販売禁止を訴えています(※4)。

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