【産婦人科医監修】妊婦に危険なトキソプラズマ症とは?お腹の赤ちゃんを守るための注意点
著者:ままのて編集部
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トキソプラズマという寄生虫による感染症を知っていますか。赤ちゃんに重大な影響を与えかねないにもかかわらず、妊娠中の検査が義務化されておらず、あまり知られていないのが現状です。トキソプラズマ症は、知識を持って予防すれば感染を防ぐことができるとか。妊婦さんにぜひ知っておいてほしい、トキソプラズマ症について解説します。
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トキソプラズマ症とは
原因
トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)という寄生性原生生物(原虫)によって起こる動物由来感染症です。人間を含めた多くの哺乳類や鳥類に感染します。
ネコ科の動物は、トキソプラズマ症の主要な感染源と考えられます。ネコ科の動物が初めてトキソプラズマに感染すると、トキソプラズマはネコの体内で有性生殖を行い、原虫の生活環のひとつであるオーシストを形成します。そのオーシストがフンとともに排出されると、数日で成熟し、人への感染力を持つようになるのです。