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【産婦人科医監修】妊娠初期に温泉に入れる?気をつけることは?サウナや岩盤浴は?

著者:ままのて編集部

  • 妊娠中の温泉利用が解禁され、妊娠初期から温泉入浴を楽しむことができるようになりました。妊娠初期は心身ともに不安定になりやすく、温泉によるリラックス効果を期待したいものですが、温泉の利用は本当に妊娠に影響しないのでしょうか。温泉を利用する際に気をつけたいポイントや、安心して利用できる温泉施設の選び方について解説します。


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    妊娠初期に温泉に入っても大丈夫?

    妊娠初期には温泉に入ってはいけないという話を聞いたことはないでしょうか。この説が唱えられていたのは、環境省が定めた温泉法に「妊娠初期および妊娠末期の温泉入浴は禁忌」として記載されていたためです。

    しかし、2005年から妊婦の温泉利用について科学的な検証を進めた結果、妊婦に対する危険性をあらわすデータは見つかりませんでした。この結果を受けて2014年に温泉法が改訂され、妊婦の温泉入浴は禁忌事項から外されたのです。

    長年の制限から、妊婦の温泉利用に対する誤解が残っていることもありますが、妊婦の温泉利用は法律によって公に認められています。長湯や身体の状態に気を付けながら、温泉入浴を楽しむ道が広がりました。


    妊娠初期の温泉で気をつけることは?

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    のぼせ

    妊娠中の温泉入浴が禁忌になった理由は明らかになっていませんが、長湯が身体にさわるからというのが禁忌になった一因だと考えられています。また、海外を含めたいくつかの研究では、身体の深部体温が2℃以上上昇すると、流産や胎盤異常のリスクが高まるというデータが発表されています。

    温泉入浴が妊娠に影響するという医学的根拠がないとはいえ、長湯はのぼせなどの体調不良を起こすおそれがあります。温泉に入る際は湯温が42℃以上になる温泉は避け、38℃から40℃までの湯温となる温泉がおすすめです。

    妊娠中の入浴時間は、10分以内が目安です。10分を目安とするのは、血液が全身をめぐるのに約20分かかるためです。身体を芯から温めるのが温泉の醍醐味ですが、のぼせを予防するためにも入浴は短時間で済ませましょう。もしものぼせてしまったら、風通しの良いところで休みながら、頭や顔、首筋を冷やしてください。

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